吹かれて葺かれて、わたしは葦

方法的非方法。徒然なるままに。

こねくてっど

つながってないのにつながってる恐怖。しゃべったことも、面識もないのに誕生日を祝ってくるは人たちは何様なのか。売名行為、あ、失礼しました、自己ブランディングですね、の一環で挨拶回りしてるようなのやら、定型文をただ送るだけ、というやつ。もう嫌…

ほん

本を読むモチベーションっていろいろあると思います。仕事で、ゼミで、課題で、あまり興味のない分野の本を読むとなれば身は入らないかもしれない。でも扱われている内容が自分にとってとても関心のあることだったらきっと食い入るように読めると思う。 以上…

ひ、と

ひとをかたりはじめることで、ひとのひとりになっていく、そのことをしっているから、ひとはひとのことをはなすしひとでなかったころのじぶんをおもいだすことはもうない、ひとをかたるな、もうひとでしかなくなったからついでにつごうよくのうりにうかんだ…

圧縮アンドfly

ルサンチマンの宛先でいたくないから弱者であろうと言った、それもまたルサンチマンだよね、ある永劫回帰(二留)した友人は、きみは人間っぽい人間っぽい、っていわれて、それは人間の度合いが高いことなのか、それとも度合いというものがあるとしてそれを…

SNSを見るしんどさ

あらゆる言説、表現活動は自己弁護の側面を持っている。 SNSなんかの変換の度合いの低いものだと特にそうだと思う。だから、SNSばかり見てると窒息しそうになる。僕みたいな人間は逐一ひとの投稿を対象化していないとどうにもやりきれない。だからしんどい時…

しんだし

いつも詩は「死んだ」ものらしい。 現代詩は、詩の形式で詩が死んだことを嘆いているものだ、みたいなのを聞いたことがあるし、今、酒を飲みながら読んでいる李白も、彼の五言古詩で正しい詩歌は久しく廃れたままだ、と言っている。 いつだってわたしたちの…

意味のない三月十一日午前四時の話

目が覚めているまま、こわい夢を見た。けっして、現実がこわいとか、いやなことがあったということではない。ひとつ、のぞいてはいけないものをのぞいてしまったような後ろめたさが、顎から糸を引いて垂れている。不気味に背の足りない幼子が、母親に抱かれ…

いるだけで、うばう

存在することの暴力性。 ただいるだけで暴力。 わたしはだれかの無で、わたしの無がだれかの存在である。 じゃあ死ねといっているのか、といわれたら、そうではない。死んでも存在はなくならない。いた事実、あるいは未来の呼び水としていつもそこにいる。 …

二口目のビールが教えてくれたこと

いつかの自分に言ってやりてえ「生きている」実感は欺瞞だ真に生きている瞬間にはその「生きている」さえも超越している 超えろ超えろ超越、ニーチェは言ったなあ、超人たれと、燃えた瞬間が勝負だ、超えろ、破壊せよ充せ、充せ!! 充溢、溢れろ、心から体…

逃げるな、振り返るな、焦るな

雑誌を見るのが、新聞を見るのが、こわい。 特に自分にとって大切なテーマが扱われていたりすると、鼓動が速くなるのも、耳の裏がピリッとするのも、交感神経。 人は変わるもの、でも人が変わるのよりもずっと速い速度でモノが変わっていく。自分が変わりき…

ロンリーナイト

随分身勝手な「論理愛好家」であったと思う、ある時分のわたしは。「論理愛好家」たる所以を理性のことばで掘り出すことをしないで、おいて、そこには中途半端な合理化とも正当化とも呼べない屁理屈をつけて、おいて、他者には容赦なく論理の金網を押しつけ…

ちゃんと統計やってるひとはその弱点も知っている、統計的に

久々にテレビを観たら、アメトークで家電芸人をやっていました。AI家電なるものがあって、すんげえなぁ~とか思いながらみてたんですけど、そこで出てきた鍋っていうのが、最近肉の料理が多かったら、「最近肉料理が多くないですか」って言ってくれるもの。 …

ねむりにつくまえのぐちゃぐちゃを、ここに

そもそも、人間なんて過小評価か過大評価しかしないしされないものであるけれども、そこに安住することがある生きづらさを生み出しているのではないかと思う。できればその過小でも過大でもないところがきっと存在する。いや存在しないのかも。一点があると…

搾取読書

ああ、この人は自分の都合のいいように、都合のいい部分だけを味わう人なんだな、っていうのが本の感想、レビューを見ていると思うことがある。おのれがたえず変わっていくことが読書、経験、哲学、ひいては人生であるはずなんだけれども、自分は確と変わら…

「自分を大切に」

areed.hatenablog.com 偏った物言いで書いた記事、2ヶ月くらい前のもの。なんでおもしろいと感じないのか、ボケっと考えてみた。 思うに、たぶん、我が強いからだと思います。そういう私心丸出しの文章が好きな人もいると思いますが、わたしはそうではない…

若さに固執、それは過失

「私はもう若くないから……」こういうことをおっしゃる高齢の方、いらっしゃいますよね。わたしからしてみればこういうことをおっしゃる高齢の方々も若いと思うし、若いと言われるわたしたちもけっこう年老いていると思うんだけど…。 なぜこんなことを少なか…

「時間は大切だよ」を伝えるのに小一時間

時間の大切さについて小一時間ほど説教を受けました。はじめはこれはある種の喜劇なんじゃないかと思っていたのだけれど、実は本当にその説教の通りなのかもしれない、と思うようになった。時間の大切さを説くのであれば、その時間は短いに越したことないよ…

うつくし

必然的なものだけが美しいのです。自己顕示欲や「政治的な」意図、それからルサンチマンの発散、そういったものの手段であってはいけないのです、美は。今までの経験や想念が折り重なり、重なって終に、語り出さずにはいられなくなる。そういうものとして美…

この季節、わたしは泣いてしまう

オリンピック、この季節、わたしは泣いてしまうのです。涙にはいろんな、意味が与えられる、よろこび、いかり、かなしみ…。どれがって言えそうにはないけど、強いていうなら悲しみが近いのかもしれない。「○○選手!よくやった!さすが日本の誇り!」 トップ…

おせっかいさんのあなたに

案外「乗り越えた人」というのがときに厄介だったりするのです。死にたい気持ち、とか、受験浪人、とか、ガン、とか、リストカット、とか、肉親の死、とか、不妊、とか。いろんなものがここには入りそうだけど、たぶん一般的によくないとされているもの、な…

なにをまなんでいるのか

学者、とか研究者、とかさも当たり前のように私たちは口にしているけれども、それは果たして並列なものなのだろうか。 大学には学部がある。文学部、法学部、経済学部、理学部、工学部、医学部、歯学部、薬学部、などなど(思いつく有名なものを挙げました)…

俺たちってすげえよな!!

俺たちってすげえよな!ってやる人多いですよね。ジェンダー論的にこれを見るなら、ホモソーシャル的な関係をそこに読み取れそうなものですが、すなわち男社会の産物であると思うのですが、この「俺たち」がいかに狭い範囲しか指し示していないか、というこ…

うまれ、うずまれ

人を糾弾することばも、人を褒めちぎることばも、なくなってしまえばいいのに、なによりぼくたちに必要なことばは、「頑張れ」でも「頑張ったな」でもなく、「ともにがんばろう」ってことばであるはずだし、自らを棚に上げてどうこうする時代、そんなことが…

深淵さん

「おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ。」ってニーチェの言葉がありますよね。『善悪の彼岸』からの引用だったと思います。原典に当たってないのでなんとも言えませんが、わたしなりにこれを言い換えてみようと思います。 あ…

かりものばっ借り

借り物にかんしてふと思ったこと。図書館で借りた本はなんとしても期限内に返したい。他方のレンタルショップで借りたCDやDVDは延滞料金を払いますからごめんなさい…!と期限に対する意識がルーズになる。一部の吝嗇家は違うのかもしれないけれど、わたしは…

ノⅠ|

川の字になって寝るという経験。今はどんどん少なくなってきている。核家族化が進行、それに従って増えるワンルームに住む人たち。それから生活の西洋化。畳が減りました。このことに良し悪しの評価を下そうとは思わない。下せるとは思わない。そんな権利が…

マズル。目線。撃鉄。

人間のマズルは眼窩だ、鼻ではない。視線こそが弾丸。目線で殺す、という。本当に目に撃ち抜かれているんだと思う。人の視線が痛いのはそれが無数の弾丸だからさ。緊張するのも、目が離せないのも弾丸だからさ。優しい人はときに目をキョロキョロさせる。あ…

「禁煙デー」がこわい

禁煙デーってありますよね。あれが喫煙者の側から出たものでなければ、これ以上にエゴイスティックなものってないんじゃないかと思う。言い方を変えましょう。少し怖いんですよ、喫煙者を「撲滅」しようとする人たちが。これは私が喫煙者であるからというわ…

わたしたち、管

口と肛門の関係、不思議なものだと思う。生物の授業でそれが一本の消化管であるとして教わるように、この二者は人間についている入口と出口というふうに言える。美味しそうに盛り付けられた食べ物がある。だがそれをぐちゃぐちゃに混ぜてしまえば不味そう、…

忘れたくない!忘れてしまった!

記憶を喪う怖さ。これを今ひしひしと感じている。わたしはお酒が好きです。そして、お酒を大量に飲むと記憶が曖昧になります。当然ですね。多少曖昧になるくらいならいいけれども、会話の内容を覚えていなかったり、思わぬことを知らないうちに口走ったりし…