吹かれて葺かれて、わたしは葦

方法的非方法。徒然なるままに。

2018-03-11から1日間の記事一覧

意味のない三月十一日午前四時の話

目が覚めているまま、こわい夢を見た。けっして、現実がこわいとか、いやなことがあったということではない。ひとつ、のぞいてはいけないものをのぞいてしまったような後ろめたさが、顎から糸を引いて垂れている。不気味に背の足りない幼子が、母親に抱かれ…

いるだけで、うばう

存在することの暴力性。 ただいるだけで暴力。 わたしはだれかの無で、わたしの無がだれかの存在である。 じゃあ死ねといっているのか、といわれたら、そうではない。死んでも存在はなくならない。いた事実、あるいは未来の呼び水としていつもそこにいる。 …