吹かれて葺かれて、わたしは葦

方法的非方法。徒然なるままに。

うまれ、うずまれ

人を糾弾することばも、人を褒めちぎることばも、なくなってしまえばいいのに、なによりぼくたちに必要なことばは、「頑張れ」でも「頑張ったな」でもなく、「ともにがんばろう」ってことばであるはずだし、自らを棚に上げてどうこうする時代、そんなことができると思い込む時代は過ぎ去ろうとしている。ぼくたちはここにいる。たまたま同じタイミングにここにいる。だから、ともにがんばろう、なのです。異常事態に陥ったとき、赤の他人だった人と連帯感が生まれることがある。いま、ぼくたちがここに生を享けていること、これだけで異常事態だろうし、沈没船で殺し合う、閉じ込められたエレベーターでケンカをする、なんてことしている場合ではないのさ。自らを埋めろ、この場所に。自らで写せ、この現在を。ここに生きよう。ともにがんばろう。